小説「傲慢と善良」はどこで読める？ネタバレあらすじなど！

架は20代のときに付き合っていた元カノ・アユを心の奥では諦めきれずにいました。

アユは結婚したいと言っていたのに、架は仕事の忙しさを理由にして先延ばしにしていたのです。

アユは架と別れ、別の相手を結婚してしまいます。

架はいつの間にか自分が30代後半になってしまい、気楽に恋愛結婚できない現実に気が付きました。

マッチングアプリを使って婚活を続けていましたが、理想の相手には会えないまま、真実と知り合い、なんとなく付き合い始めました。

しかし、結婚には踏み切れず、2年が経とうとしていました。

ある日、学生時代からの友達である美奈子に、真実と結婚したいのは何%かと聞かれ、70パーセントと答えてしまいます。

「それは真実が70点の相手だと思っている証拠だ。アユなら100％と答えていたでしょ」と言われた架は、何も言い返せませんでした。

そんなとき、真実が元カレからストーカー被害に遭っていることが分かり、同棲することになります。

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結婚も迫ったある日、真実がいなくなってしまいます。

警察は事件性はないといい、真実の両親は大ごとにしたくないと言います。

いなくなった真実を探す架は、真実が地元でも婚活をしていたことを知ります。

真実の婚活相手について知っていくうち、真実は両親に人生の選択すべてを決められて育ってきたことを知ります。

真実自身もそれが嫌だと思う反面、その環境に甘えていました。

婚活も上手くいかず、友達や職場でも馬鹿にされていると劣等感を持って生きてきたのです。

真実を探し始めて2か月経ったとき、美奈子たちから呼び出されました。

美奈子たちは、真実のストーカーの話は、架に結婚を決意させるためについた嘘だと言います。

また、美奈子たちは「架が真実に対して、70点の相手だと思っている」と言ってしまったと言うのです。

架は怒りを覚えましたが、真実の過去やストーカーの話を思い出し、嘘だったのかもしれない・・と気付きました。

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真実は架が自分のことを70点だと思っていることを知り、大きなショックを受けました。

また、なかなか結婚してくれないことや、自分より友達を大切にしている様子も好きではありませんでした。

真実はずっと母親が敷いたレールを上を歩いてきました。

進学や就職、婚活相手すら、母親に相談して母親が決め手きたのです。

30代になっても自分の意思がない人生を送ってきました。

その環境を変えたいと思い、群馬県から上京。

マッチングアプリに登録し、婚活を始めました。

そこで出会った架は、容姿端麗で気遣いもでき、社交性もある結婚相手でした。

しかし、自分のことを70点だと思っていると知った真実は、失踪してしまいます。

架に会いたくありませんでした。

以前、婚活相手から震災の被災地でのボランティア活動について聞いていた真実は、自分もやってみようと思い、団体に連絡します。

津波で被害を受けた写真を綺麗にする作業や、地図作りのボランティアに参加していくうちに、真実は地域の人と交流したり、被災者が受けた傷に触れ、精神的に成長していきます。

ある日、真実は自分のInstagramをひさしぶりに見る機会がありました。

ある投稿に、話がしたいと架からのメッセージが書き込まれていました。

真実はひさしぶりにスマホの電源を入れ、もう少し時間がかかるけど必ず連絡するとメッセージを送りました。

数か月後、地図作りのボランティアを終えた真実は架に連絡します。

ひさしぶりに再会した2人は、お互いの変化を感じました。

架は再度プロポーズし、宮城県にある小さな神社で2人だけで結婚式を挙げました。

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