「遺書、公開」はどこで読める？あらすじや感想を徹底解説！ネタバレも！

私立灰嶺学園中学部の始業式の日、2年D組の生徒全員に「2-D序列」が記載された謎のメールが届きます。

送り主は不明であり、担任の甲斐原先生は学校は関与しておらず、いたずらだと言います。

しかし、生徒たちはその序列を意識し、スクールカーストの順位だと思い始めました。

1位に選ばれたのは、人格者として知られる姫山椿。

2位の赤崎理人と付き合っていました。

そんな姫山椿はある日突然、学校のトイレで自殺してしまいます。

葬儀後、生徒たちの机には姫山椿からの遺書が置かれていました。

それぞれの遺書の内容は違っていて、甲斐原先生はいたずらだと言います。

しかし、姫山椿と仲が良かった生徒たちは本物だと主張。

そして、遺書を公開することが決定されました。

みんなが順番に遺書を公開していき、「1位だから」という理由で姫山椿を追い詰めていったことが分かっていきます。

そして、「2-D序列」を作ったのは廿日市だということが明かされます。

絹掛は、池永が遺書を置いているところを見たと証言。

池永が遺書を書いたのでは？と疑われます。

しかし、池永は、遺書を置いたが、遺書を書いたことは否定します。

実は、小学生時代から姫山と知り合いだったことを明かし、姫山が自殺した後、自宅にクラス全員分の遺書が送られてきたことを明かしました。

池永は、遺書の内容に矛盾点があることを指摘し、姫山が書いたものではないと断言します。

誰が遺書を書いたのか暴くために、あえてみんなの机に置いたと言いました。

絹掛も池永に同意し、姫山が生前にブログを書いていたことを明かします。

ブログの内容と遺書が一致しているため、誰かがそのブログを参考にして遺書を書いた可能性があると言いました。

そして、クラスの疑惑は序列を作った廿日市に集まりました。

廿日市は序列を作り、姫山のブログを読んで遺書を書いたことを告白します。

姫山が1位を目指していたことや、序列のおかげで特別な存在になったこと、「1位だから」とすべての責任を押し付けられたり、理解者もおらず孤独だったこと、そして自殺後の他責思考なクラスの様子に違和感を覚えたことを話しました。

事件は解決したかと思われましたが、放課後、池永は廿日市を呼び出して、まだ隠していることがあるのではないかと尋ねます。

廿日市は、姫山の父親も「1位」のプレッシャーで自殺していたことを明かします。

姫山は父親が抱えた感情や苦悩を理解し、自ら命を絶ったのだという結論に達した池永は、この事実をクラスには伏せることを決めた。

後日、生徒たちは新しい2年D組としてのスタートを切ろうとしますが、簡単に過去の習慣や態度を捨てられるものではなく、苦しみながらも、変わるための努力を続けます。

その中で、廿日市だけは冷めた目でクラスメイトを観察していました。

実は、序列をつけたら姫山が自殺する可能性があることは分かっていたというのです。

そして、新たな「序列」がD組の教室の掲示板に張り出されました！

廿日市は笑いをこらえながら、人間観察を楽しんでいました。

自分が仕掛けた少しの刺激で歪んでいく人間関係。

「まだ4か月もある。これからも見守らせてね」