白石晃士監督の映画「サユリ」
原作漫画も読みましたが、映画版はかなり原作に忠実に作られているように感じました。
そんな「サユリ」のネタバレ考察をしてみました。
「サユリ」の作品情報
- 公開日：2024年8月23日
- ジャンル：ホラー
- 監督：白石晃士
- 脚本：安里麻里、白石晃士
- 原作：押切蓮介
- キャスト：南出凌嘉、近藤華、梶原善、占部房子、きたろう・・
- 公式サイト：サユリ公式サイト
「サユリ」あらすじ
神木家は、夢のマイホームへと引っ越してきた。父親の昭雄（梶原善）が郊外にある中古の一軒家を購入したのだ。高校に通う快活な長女・径子（森田想）は自室を持てることを喜び、中学３年の長男・則雄（南出凌嘉）はバルコニーからの景色を眺め、新生活にワクワクした。が、小学５年生で怖がりの弟・俊（猪股怜生）だけは何かを感じ、不安な気持ちだった。
別居していた祖父母、章造（きたろう）と春枝（根岸季衣）も一緒に暮らすことになったのだが、春枝は認知症が進んでおり、引っ越し早々、径子とその母親の正子（占部房子）を間違えたり、ひたすらある一点を見つめ続けてしまったり。
則雄は学校で隣のクラスの女生徒、初対面の住田（近藤華）に突如「気をつけて」と話しかけられ困惑する。住田には霊感があるようだ。すると理不尽な出来事が神木家を襲っていく。弟思いの径子が俊に暴力を振るい、翌日には父の昭雄が死んだ。連鎖するように、祖父の章造も──。
『サユリ公式サイト』
「サユリ」のネタバレあらすじ
※注意：ネタバレ有
郊外の一軒家に引っ越してきた神木家。
中学3年生の長男・則雄は新生活を楽しみにしていたが、すぐに父・昭雄が急死し、家の中で奇怪な現象が次々と起き始める。
家の中に何かの気配を感じ、
姉・径子の精神状態が悪化し、弟・俊はある夜、突如行方不明になる。
やがて祖父・章造も急死し、径子は自傷的な行為の後に自殺。
母・正子は追い詰められ、則雄の目の前で首を吊って自殺する。
そこへ、突然、認知症の祖母・春枝が家族の死に怒り、覚醒！
祖母は泣き崩れる則雄に、運動をしてしっかり食べ、心身を強く保ち、規則正しい生活をするように諭す。
「生命を濃く」し、恐怖に屈しないで振る舞うよう則雄に教える。
そして祖母は、家に取り憑く怨霊の正体を突き止める。
怨霊は、九城小百合(サユリ)。
昔、この家に住んでいた少女だった。
サユリはとても可愛い女の子だったが、父親から性的虐待を受けていた。
母親は見て見ぬふりをし、サユリは助けを求める場所を失う。
やがてサユリは自分の身を守るために部屋に引きこもり、長くきれいだった髪を切り、食べ続けて太り、醜い姿になることで自分を守ろうとした。
家族はそんなサユリを腫れ物のように扱い、最後には暴れたサユリを家族全員で殺害し、庭に埋めて隠蔽した。
この家の土台そのものに刻まれた怨念こそ、神木家を破滅へ追い込んでいたのだ。
そんな悲しい過去があるサユリだが、祖母は家族を殺された復讐を決意し、則雄に家を任せて一時外出する。
そのすきに、サユリは則雄の同級生の住田をさらってしまう。
しかし祖母は、サユリを殺した九城家の家族を探し出し、なんと誘拐して家に連れ戻す。
サユリの前に犯人家族を引きずり出し、彼らを痛めつけられる姿を見せつけることで、サユリの心に残っていた「家族への情」が少しずつ揺らぎ、彼女の力は弱まっていく。
そして、サユリに殺された霊に連れられて、あの世へ行った。
その後、九城家の過去の殺人事件は公となり、呪われた家は取り壊された。
祖母は再び認知症の状態に戻ってしまうが、則雄は祖母を連れて新しい場所で暮らしはじめる。
そして、失われた家族の分まで前を向こうと歩きはじめる。
「サユリ」の感想
間取りがおかしい。あんな落ち着かないリビングは嫌だなぁと思った。
中盤までの恐怖演出は本当にすごい。
特に弟が連れ去られるシーンの、電気のチカチカした演出がゾッとする・・
でも、祖母が覚醒してからの展開は爽快！かっこよすぎてホラーとは思えなくなってしまった(笑)
白石晃士監督って知らずに見ていたんだけど、これはまさか…！と思って調べてみたら、やっぱり(笑)。
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