ぞっとする不気味なキャラクターがたくさん出てくる「外れたみんなの頭のネジ」
オムニバス形式で1話完結の話が多いですが、謎もちりばめられています。
今日は、そんな「外れたみんなの頭のネジ」のあらすじまとめと、ネタバレ考察してみました!
目次
「外れたみんなの頭のネジ」とは?
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- タイトル:外れたみんなの頭のネジ
- ジャンル:ホラー
- 著者:洋介犬
- 出版社:アース・スター エンターテイメント
- 発売日:2015年6月14日 – 2023年8月28日
- 巻数:全18巻
「外れたみんなの頭のネジ」のあらすじは?
女子中学生・七尾ミサキは自分の住んでいる街の人々が少しずつ狂っていることに気付き、それと同時に謎の悪魔・べへりんが見えるようになる。「自分に周りが狂っていることを信じさせれば助けてやる」というべべりんの言葉を信じ恐怖体験を話すミサキだが、徐々に増す人々の狂気、戦慄の事件や巨大な陰謀に巻き込まれていく。
「外れたみんなの頭のネジ」のネタバレ考察
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※注意:ネタバレ有
「外れたみんなの頭のネジ」のストーリーは過去に起こったことが複雑に絡まり合っているので、時系列にまとめてみようと思います。
① ミサキの幼少期
- 両親が事故死
- 姉ミナト、兄なぎさと3人暮らし
- 9歳のとき変質者に誘拐→兄が動けず助けられなかった
- この出来事でミサキの心が壊れ、大好きだったなぎさへの失望から、なぎさについての記憶を消し、「みさき」というもうひとりの人格が誕生する
② 613以前のミサキ
- 学校生活でいじめに遭うと「みさき」が出て反撃
- 短絡的で狂気的な行動をとることもあった
③ 613宣言
- 総理大臣・未道未先(みどう みさき)が、全国民に向けてトンデモ演説(613宣言)を行う。
- 613宣言を聞いた国民の約5%(630万人)が狂気化
- 自殺者は年間5万人に届く勢い
- 「みさき」は未道未先に深く感銘を受け、「みみみ」をネットに匿名投稿→のちに、未道未先を信奉する教団「みみみ教団」の語源に
- 「みさき」は友人と「613倶楽部」を立ち上げ、「未道未先」「未知の精神体」「3」から613宣言は「み」に満ちていると思い、匿名でインターネットに「みみみ」を拡散した。
④ 姉ミナトの自死
- なぎさはミサキを助けることができなかったことで、罪悪感と自己嫌悪を抱いていて、不登校になる
- ミサキは狂人となる
- ミナトは責任感と疲労で精神が崩壊
- 弟妹を手にかけようとし、直後に自死する
- ミサキはなぎさを「悪魔」と見なすようになる
⑤ ミサキの中学時代
- ミサキは女子校に通う
- 姉と兄のことを忘れている
- 叔父の仕送りで生活している
- 周りには未道信者(狂人)、「アサナシ」、みみみ教団など異常者だらけ
- べへりん(なぎさの仮の姿)が見えるようになる
- なぎさ本人は罪悪感から不眠症となり、数年ほぼ眠れない生活
- ゴトちゃんや「ぜうすのおじさん」の影響で多少救われる時期もあった
- ミサキを狙う者が多く、べへりんが何度も救う
- 茶々・せいら・奈夢など、狂気の人物が多数関わる
⑥ ゴトちゃんとビクの生首
- ゴトちゃんは「無いもの」や「居ない人」が見える
- ミサキやなぎさを守っていた
- 怪談「ビクの生首」の核心に触れたため狙われる
- 真中姉妹に刺され死亡
- 実は以前から希死念慮があり、死を望む行動をしていたことが後に判明
⑦ 「みさき」人格の再覚醒
- 中2になり再び顕著に
- いじめや危機で発現
- サバイバルナイフ携帯など、危険行動も
- せいら宅の男を利用して逃がすなど、知略的
⑧ ミサキの失踪
- ミサキはべへりんと決別後、孤独への恐怖で家を出る
- クラスメイトの茶々に助けてもらい、家においてもらう
- 忘れている記憶がフラッシュバックするようになる
⑨ 記憶のフラッシュバック
- ミサキは山小屋「すぺいんはうす」で兄なぎさと誘拐犯に扮したせいらと再会する
- そしてミナトやなぎさに関する全ての記憶を思いだす
- しかし「まだ許せない!」となぎさを拒む
- その後は父方の祖母・黒塚汐目の家に身を寄せる
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⑩ 未道の遺言テープと613の真相
- 未道は死亡前にテープを残していた
- 「人々を正気に戻す音声」かもしれない
- テープの所在は「みみみ教団」内部
- 「613宣言」は作り話で国民を実験的に操っただけ
⑪ 新総理・吾妻
- 新総理・吾妻が「613宣言」は嘘だったと公式に発表
- 一部の狂人は正気に戻る
- これが「みみみ教団」代表・三原イソムを刺激
- 教団の裏部隊の男「みみみのおじさん」が動き出す
⑫ ミサキの選択
- 未道の遺言テープ奪還
- みみみ教団は壊滅する
- 狂人が正気に戻る
ある意味、ハッピーエンドで終わりました。
テーマは、さみしいと人は狂ってしまう。
作者は、よく毎週毎週あんな気持ち悪いキャラクターを作れるな・・と(笑)
